HARMORでスーパーソー。(SUPER SAW)

スーパー・ソーと言えばトランスなどでよく使われる定番の音色ですね。

ノコギリ波(ソー)を7本重ねた音なので、スーパーソーと呼ばれます。

・Defaultを読み込んでUnison orderを7か9にすればもうスーパーソーです。

・Unison pitchを60~80%くらいにすると気持ちいいです。

・Unison phaseを一番上まで上げてFull blurにするとなめらかになります。

・Unison panは狭めてリードにしたり広げてパッドにしたりします。



ここまでは普通です。

更に使い勝手のいい音にしていきます。

ENVのLocal EQを使って周波数をフラットにします。

↑フラットです。



次にUnison毎に異なったビブラートをかけて深みを出します。

Phaserのスペシャルモード「Freq」を使います。

・PhaserのモードをFreqにします。

・ENVのPhaser shapeにPhaser shape - sineをドラッグ&ドロップします。

※HARMORはブラウザからエンベロープなどをドラッグ&ドロップして使うように作られています。HARMORの左端中央にある「Browse Envelope / imagesボタン」を押すと、現在表示されているENVに対応するエンベロープがロケートされます。


・Phaser offset > Random mappingを設定します。

・ADV > randomnessをPer unison voiceにします。

※ランダムを使わずにきっちりオフセットしてもOKです。


・Phaser MIXを25%、speedを1:20前後にします。

(VIBRATOにおけるdepthがPhaser MIX、speedがPhaser speedに対応します。)


これで、Unison毎に異なったビブラートがかかり深みが出ました。


※Phaserを使いたくない場合は、Pitch > LFOで揺らしてGLOBALにチェックを入れ、Global LFO phase > Random mappingを組み合わせてもOKです。



アーティキュレーション。

・Pluckでプラックからパッドまで自在に変化させることができます。

・PluckはPluck amount > Random mappingを使って弾くたびに音長を変化させてもおもしろいです。

・BLURのtime(blur attack)でスローアタックにできます。

(Pluckと共にオートメーションして、曲の展開に合わせてエンベロープを書くといいと思います。)


・フィルターでジュワー。(笑)

・Strum modeをRandomにしてコードを弾くとばらつきが出ておもしろいです。ばらつきの度合いはtimeで調整します。

・キビキビした音にしたい場合は、ADVのrampを小さい数値にします。

(0msだとクリップノイズが発生するので、2ms以上にします。)



番外編その1。

「音色変化させないスーパーソー」ならSytrusがオススメです。軽いので。

1.Defaultプリセットを読み込みます。

2.OP1の波形を右クリックしてSAWにします。(B.LIMITがONになります。)

3.MAINのORDを9、VL最大、PT75%、PH最大にします。

※FMやWSを使うとエイリアスノイズが出るので、オーバーサンプリングが必要になります。



番外編その2。

UnisonはCPUパワーを消費するので、Chorusを使って省エネ(笑)することもできます。

DefaultからCHORUSの設定のみでスーパーソーっぽくする設定です。

order 9 / depth 100% / speed 76~87% / del 0% / spread 100% / cross -40% / mix 90%


アタックがまばらなのでプラックにはできませんが、パッドとしてなら使えると思います。

spreadを下げるとフランジングします。


同じ機能を持つエフェクターFruity FlangusでもOKです。

3xOscやSytrusでSAWを出すだけでスーパーソーっぽくなります。

あくまで「スーパーソーっぽく」です。(笑)