HARMORでハモンドオルガンとパイプオルガン。

オルガンは、Harmorで超かんたんに作れます。


まずHarmorとSytrus(えっ笑)を立ち上げます。

SytrusでDefaultプリセットを読み込みます。

OP1のOSCを選び、スクロールバー右の四角をクリックしてマウスを上に移動させると拡大されます。


画像のように線を引いていきます。

この状態で弾くとオルガンの音です。



線の上に描かれている大きな波形をドラッグして、Channel RackのHarmorにドロップします。

Harmorを弾いてもオルガンの音が出るようになりました。



Timbre 1 harmonic levelの持ち上がっている9つのポイント。

これがハモンドオルガンのドローバーに相当します。

C5を弾いた場合、左からC5、C6、G6、C7、G7、C8、E8、G8、C9となります。

(実機のドローバーでは、2番目と3番目が逆になります。)

※C6相当の音高なので、1オクターブ上げていると考えるか、PITCHのfreqを1.0000/2にします。



このポイントを自由に調整して好きな音のオルガンにできます。

フラットにしたり。

好きな音に調整したり。



ハモンドオルガンと言えばレスリースピーカーですね。

VIBRATOのdepthを15cent、TREMのdepthを30%、speedを100msにしてみました。

一気にオルガンらしい音になります。



定番のディストーションもいいです。

ディストーションとレスリーを併用したい場合は、VIBRATOやTREMを切って、ChorusのThick(mixを50%に)やModulationを使うといい感じです。



パーカッションを再現したい場合は、パートをコピーしてパーカッション専用にします。

↑パートAをコピーしてから、↓パートの表示をBに切り替えてペーストします。

パートBのHarmonic levelでパーカッションとして出したい音のみを持ち上げ、PluckやVOLUMEのENVでパーカッションのような挙動にすればOKです。


他にも、Globalのvelを外してTimbreのenvを下げたり、AとB両パートのTREMを使ってレスリースピーカーを再現したり、ありとあらゆることができます。




ここでシトラスに戻ります。

SHを50%にします。

弾くとパイプオルガンですね。



新しいHarmorを立ち上げるか、HarmorにDefaultプリセットを読み込ませて、先ほどのように波形をHarmorにドラッグ&ドロップします。


EQを右クリックして好きなバランスに調整します。



基音を強めたい場合はharmonic levelの左端を持ち上げます。


PHASEのrandを調整して位相のばらつきを出すと自然になります。



パイプオルガンと言えば、もちろん大聖堂。

Reverbでカテドラルを選びます。



もの足りない場合は、Unisonをつかってオクターブ重ねします。

ENV > Pitch > Unison index mappingを使います。

画像ではオクターブ下とオクターブ上を重ねています。


他にもパートAで基準と2オクターブ上、パートBでハモンドの時の波形を使ってオクターブ下を支えるなど、色々なバリエーションが考えられます。



ここまでやってもウルトラ軽いのがHarmorのいいところです。

更に自由に音を加工していくこともできます。




SytrusとHarmorを併用したのには理由があります。


・Sytrusでジェネレートした波形を移植できます。

・HarmorのTimbreは倍音しか操れませんが、Sytrusでは波形自体を重ねられます。

・Sytrusはオーバーサンプリングしないと高域が乱れます。

 オーバーサンプリングするとCPUを多めに消費します。

 Harmorはオーバーサンプリングを必要としないため、常に低CPUで駆動できます。


つまり、いいとこ取りですね。




ということで、オルガンを作ってみました。

プリセットもいいけど、やっぱり作ると愛着がわきますね。