3xOSCをリアルタイムでも〝いい音〟で。

3xOSC。

FLスタジオ付属のシンセです。

動作が軽快でとても使いやすいシンセですが、「リアルタイムで」高い音を弾くと変な音になります。


これは3xOSCの仕様です。

・リアルタイム演奏時はCPU使用率を抑えるために高域が濁ります。

・レンダリング時はCPUを贅沢に使用して「いい音」で出力します。


制作時の快適性を重視した設計で、理に適っていると思います。


でも、CPUパワーを余計に使ってもいいから「いい音で作りたい」と思う時もありますよね?

ということで、試しにサンプリングレートを上げたら音質が劇的に改善されました。


48KHzではC5でエイリアスノイズを感じていましたが、192KHzにしたらオクターブ二つ上のC7まで綺麗な音が出ました。

これはSytrusのオーバーサンプリング設定と同じ効果と考えることができます。

48KHzに対して、96KHzだと2倍のオーバーサンプリング、192KHzだと4倍ということになります。

それだけ自然界の音の波に近くなるので、変な音になりにくいのですね。


時間軸の解像度を4倍するのでCPUパワーもそれなりに使うかな?と思いきや、もともと激軽の3xOSCなので問題ありませんでした。


以下、3xOSCで「ノコギリ波を50音」発音した時のCPUパワーです。

FL STUDIOのパワーメーターだと、48KHzでも192KHzでも4~8を行ったり来たりなので、Windows10のタスクマネージャの表示をプラスしました。


↓48KHz

↓192KHz

こんな感じでちょっとだけ上がる感じでした。



ということで、「3xOSC×高サンプリングレート」オススメです。



FLスタジオのサンプリングレートはOPTIONS > Audio settingsのSample rate(Hz)で変更します。

注意点です。

・サンプリングレートを変更するとFLスタジオが再起動します。

 プロジェクトを保存してからサンプリングレートを変更してください。

・オーディオデバイスによっては、Buffer lengthを増やす必要があります。

・もともと重いプラグインは更に重くなる可能性があります。

・使用プラグインの対応Hz以上に上げない方がいいと思います。

 例えば96KHzまで対応のプラグインを使う場合、176.4KHzや192KHzにはせず、~96KHzで使ってください。