HARMORでノイズサウンド。

メインシンセにHARMOR(ハーマー)を使っています。

とにかく簡単。とにかく軽い。

フィルターに情緒はありませんが、どんな音でも作り出せます。

でも、ノイズだけは苦手です。

一般的なシンセに必ず搭載されているノイズのオシレーターを持たないからです。




ちょっと変わったノイズジェネレーターはあります。

フィルターのRES(レゾナンス)のモードをNoiseにするとノイズが発生します。

RESがノイズの発生率、Widthがノイズの音長になります。

例えば、RESを60%、widthを0%、BLURのtime(右側のdecay)を50%位にすると気持ちいいです。




ということで、Harmorでも一般的なノイズを出そうと色々研究した結果、下記の方法がベストでした。



まず、PhaserのMIX、WIDTH、speedを最大にします。


Phaser typeをFreqにします。


Browse envelope / imagesボタンを押します。

ブラウザに表示されたエンベロープの中から、Randomのエンベロープを見つけます。

ENVにドラッグ&ドロップします。


この状態ですでにノイズっぽいです。

ピッチを高速で書き換えている状態です。



PITCHをoctにして、detuneの分母を増やします。

音を構成するサイン波=Partialを基音と倍音のモードから均等に並べるモードに変更し、PartialとPartialの間隔を詰めて密度を高めました。


これで完全にノイズになりました。



※自然音をシミュレートする場合はステレオノイズにします。

・Unison orderを大きめの数値にします。

・Unison panでステレオ幅を調整します。

・ENV > Phaser offset > Random mappingで1-100%のランダムを発生させます。

・ADV >randomnessをPer unison voiceにします。

・Unisonを使うと大量のCPUパワーを消費するのでdetuneの分母を少なくするといいと思います。




ノートのピッチで音を変化させたい時は、フィルターのkb trackが便利です。

設定は好みですが、ここでは最大にします。

Filter1 shapeでCustom shapeを選びます。


ピークを作るエンベロープを書きます。


PITCHのfreqを1.0000/4くらいにするとちょうどいい音程感になると思います。


これで、「鍵盤で弾けるノイズ」になります。




ノイズさえ出せれば、ヴォリュームエンベロープなどを使っていろいろなノイズサウンドを作れます。

ノイズを含んだプリセットもたくさん作って行こうと思います。