HARMORでファミコンサウンド。

ファミコンサウンドと言えばマジカル8ビットプラグ(Magical8bitPlug)ですね。

でも、Windows版のマジカル8ビットプラグにはアーティキュレーションがありません。

ビブラートやポルタメントを使いたいのでHARMORでファミコンの音を出してみることにしました。


ノイズはマジカル8ビットプラグでいい感じなので、三種類の矩形波と三角波を作ります。


まず、矩形波です。

HARMORでパルス幅を変える方法は2つあります。

PhaserでのPWM(Pulse width modulation)とUnisonです。

今回はピュアな波形にするためにUnisonを使います。


1つめは純粋な矩形波です。

・Defaultにします。

・TimbreのMIXを右いっぱいに回します。


2つめは25%の矩形波です。

・Defaultにします。

・Unison orderを2にします。

・Unison altを点灯させます。

・Unison panとpitchを0%にします。

・Unison phaseを50% equal spreadにします。


3つめは12.5%の矩形波です。

・2つめの25%の矩形波のUnison phaseを25% equal spreadにします。


※altを点灯するとユニゾンの偶数番目の位相が天地逆(逆位相)になります。




最後は8bitの三角波です。

階段状はDistortionのBitcrushや矩形波で作れます。

今回は波形の正確さを重視して矩形波を16本使って合成します。

順に設定していきます。

・Defaultにします。

・TimbreのPHASE startを167にします。

・PART BをONにします。

・PART linkをONにします。

・TimbreのMIXを右いっぱいに回します。

・Unison orderを8にします。

・Unison panとpitchを0%にします。

・Unison phaseを50% equal spreadにします。


一枚目の画像が実際に作った波形です。

マジカル8ビットプラグとほぼ一緒ですが、エイリアスノイズが出ないのでマジカル8ビットプラグよりクリアな音になります。


音符を演奏するだけならこの状態でOKですが、AとB両パートを使っているのでアーティキュレーションの設定が面倒です。

また、16音出ているのでCPUパワーを多めに消費します。

なので、Edisonで録音してワンサイクル分の波形を切り出し、DefaultのTimbreにドロップした方がいいと思います。

※同じようにマジカル8ビットプラグの波形を録音して使うこともできます。FL STUDIOのSample rateを192KHzにしてC0を録音するとエイリアスノイズがほぼ出ないのでオススメです。


ノイズをマジカル8ビットプラグ、矩形波と三角波をHARMORで鳴らせば最強の8bitサウンド制作環境ができあがりますね!